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大人のASD

大人のASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)

「社会でのコミュニケーションの難しさ」があり「その人独特のこだわり(or 独特の感覚)」 があります。
ASDの人は、社会の様々な場面で人とのコミュニケーションや他人との関わりに困難を生じることが多くあります。また興味や関心が非常に狭い範囲に限られ、独特のこだわり行動や振る舞いが見られます。他にも五感などの感覚が人よりとても敏感に感じたり、逆に鈍感な人もいます。

このような特性は人によってどの特徴が強く出るか、またどの程度の強さなのかもまちまちです。全く同じタイプの人は二人といないと言ってもよいでしょう。基本的に生涯これらの特徴を持ち続けますが、大人になってから初めて困難さが明らかになることもあります。

社会性: 周囲の人とかかわる時に適切にふるまうことが困難で、相手と関係を築いたり、築いた関係を維持していくことが難しい。

コミュニケーション: 相手が言っていることや感じていることを理解したり気づくことが難しい。
また、自分が言いたいことや感じていることを相手に分かり易く伝えたり表現することが難しい。

想像力: 自分が見たり予想していた以外の出来事や、これからの成り行きを想像したり受け入れることが難しい。
自分の興味のあることや心地よいパターンの行動に強いこだわりがあり、想定外の行動を取ることに抵抗を示す。

特徴

特徴1  グループでの協働業務・活動が苦手
自閉症スペクトラムのお子さんには幼稚園・保育園や学校などの集団生活になじめない人が少なくありません。授業や行事で一斉に同じ活動をしたり、クラスの中で他のお子さんと適切な距離感を取りながら付き合うのが苦手な人が多いです。大人になっても職場や町内会・親戚付き合いなど様々な場面で集団活動に参加する必要があります。しかも子どもの頃よりも与えられた役割を果たすことを求められるようになり、「パス」したくてもできない事が多くなります。

仕事の場面で言えば、自閉症スペクトラムの人は一人で黙々と作業をするのは得意な傾向にありますが、チームで業務を行うのが苦手な人が多くいます。チーム内で孤立してしまったり、周囲と足並みを揃えずに自分が良いと思ったことを独断で行い他のメンバーを混乱させてしまうことがあります。よく「空気が読めない」と表現されますが、本人にはチームがどんな目標のためにどうやって動いているかを理解したり、それを踏まえて自分はどう動けばよいかを理解するのが難しいのです。結果として周囲からは非協力的な態度だと受け取られてしまいやすくなります。

特徴2  他人とのやり取りがうまくかみ合わない

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自閉症スペクトラムの人の中には、子どもの頃に言葉の発達に遅れがあると指摘を受けていた人も多くいます。その後成長して日常生活の読み書きや会話は十分できるようになった人でも、独特の言葉の使い方をすることがあります。少し表現が不自然な程度であればやり取りしていても大きな問題にはなりません。しかし言われたことを独自に解釈して理解のズレが生じたり、わかりにくい表現をして相手にうまく伝わらないことも少なくありません

仕事の上では業務の指示を誤って理解したり、報告や相談をするときに話が分かりづらく支障が出ることがあります。また職場では状況が色々と変化する中でその場で言われたことを理解し適切に返答するといった動的なコミュニケーションが求められるようになります。そのようなスピード感のあるやり取りだと理解が追いつかなかったり言いたいことをぱっとまとめて伝えられないという人も少なくありません。学校では急な変化が少なく自分のペースで落ち着いてやり取りできる静的なコミュニケーションが多いため、学校生活では問題が目立たない人もいます。しかしそのような人でも就職してから困り感が急に大きくなることがあります。

言葉の使い方以外にも、会話をする中で相手がどんな気持ちでいるか表情などの様子から読み取ったり、読み取った相手の気持ちを踏まえて伝え方を修正することが苦手です。そのため例えば怒っている相手に火に油を注ぐようなことを気にせず伝えてしまうといったことが起こりがちです。他にも会話を円滑に進めるために笑顔で応えたり共感の気持ちを態度で示すことがうまくできず、会話をしていても何となくぎくしゃくした雰囲気になってしまうこともよくあります。

特徴3  他人の意見を聞かず自己流で物事を進めたがる
自閉症スペクトラムのあるお子さんは特定の物事を手順通りに行うことに強くこだわることがあります。例えばいつもの道順でなく別の道から行こうとすると拒否したりします。自分の知らない別の方法ではどんな結果になるか想像ができず、恐れや抵抗を強く感じてしまうためです。子どもであればパニックになるほど混乱することもありますが、成長するにつれてそのような場面は減っていきます。しかし大人になってもやはり自分が納得した方法で物事を進められない時には困惑してしまうことがあります。

仕事であれば、マニュアルや指示の通りに作業をするよう言われていても、自分が気になってしまうと作業を先に進めることができなかったりします。中には指示されていないことも気になってしまい作業してしまう場合もあります。このため作業の効率が落ちたり作業が完了できなくなることもあり、職場での評価が下がってしまうことも残念ながら少なくありません。

ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)の人が得意な仕事・職業

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自閉症スペクトラムの特徴があると日常や仕事で不都合なことも起きやすいですが、その特徴のおかげで逆に業務の上で長所として発揮できることも少なくありません。「社会性の弱さ」のために周囲の視線や暗黙の了解にとらわれることなく、いい意味で周りを気にせずに自分の仕事に打ち込める人もいるでしょう。「こだわり」が業務で求められている方針と一致すれば、きっちりとルールを守り継続して同じ作業を続けられることを評価してもらえる職場も多いはずです。

また自閉症スペクトラムのある人は多くの人が見逃しがちな細かい部分に気づいたり、ほかの人が面倒に思いがちな工程も抜け漏れなく行う特徴を持っている人が多く、正確さを求められる業務では重宝されるはずです。他にも自閉症スペクトラムの人には嘘がつけず裏表のない実直な方が多く、まじめに仕事に取り組む姿勢はどんな業務でもプラスに評価されるはずです

自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群の人がはまり役になる可能性の高い職種は以下のようなものとなります。

ルールやマニュアルがしっかりしている:経理・財務、法務・情報管理、コールセンターなど

専門分野の知識を活かせる:プログラマー・テスター、テクニカルサポート、電化製品等販売員など

視覚情報の強さが活かせる:CADオペレーターなど

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