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人一倍敏感な子ども

人一倍敏感な子ども

専門家でも発達障害と間違えるケースに「人一倍敏感な子ども」がいます。

その特徴は、
・知らない人の前では、下を向くなどしてほとんど話さない。
・周りの子どもが楽しそうに遊んでいても、慣れない場ではなかなか親から離れない。
・初めての体験や変化に適応するのが苦手。
・少しのことでもスグに泣いたり興奮したりと気持ちが高まりやすい。
・触覚が過敏で、服のタグが気になる。
・音や匂い光に敏感。
・相手の声のトーンや表情や仕草も敏感に感じ取る。

こうした特徴を持つ子どもを、心理学者のエレイン・N・アーロン氏は、
「ハイリーセンシティブチャイルド(非常に敏感な子ども)」と呼びます。

一見「発達障害」とも特徴が重なりますが、「自閉症スペクトラム」と 異なるのは、相手の気持ちがよく分かり、共感力が高いこと。

また「注意欠陥症」とも異なるのは、周りへの敏感さゆえに気がそれやすいですが、目の前の物事にも敏感であるため、取り組む課題なども最後までやり通せることにあります。

こうして日常生活では表立った「困難さ」が見られないため、「ハイリーセンシティブチャイルド(人一倍敏感な子ども)」とは、「発達障害」のような医学的な診断ではなく、「個性のひとつ」としてとらえられています。

こうした「人一倍敏感な個性」を持つ子どもは、5、6人に1人の割合で見られるといいます。

人より敏感な子ども への対応

「人より敏感な子ども」の親が知っておきたいことを挙げておきます。

時間をかけて慣れさせる

「敏感な子ども」を、ますます内気で引きこもりがちにしてしまう接し方には、「2つ」あるとされます。例えば、海水浴場で水の中に入るのが恐いという子どもに対しての、以下のような接し方です。

・無理やり引っ張って水につからせる
・「恐いのなら止めておきなさい」と一切水に入らせない

では、どうしたらよいのかというと、無理やり水の中に投げ入れるのでも、一切水に入る機会を与えないのでもなく、「少しずつでも慣れさせる」こと。

例えば、海を恐がる子どもとは、初めはビーチで砂山を作ったりして遊びます。遊びに夢中になる中で、砂山にかける水を汲むために、次第に波際に近寄るようになるかもしれません。足の先を水につけられるようになったら、次は一緒に浅瀬に座って波の動きを感じてみましょう。

このように、「少しずつ慣れていく」ようにすることが大切です。

周りの子どもより慣れるのに何倍も時間がかかります。「なぜ他の子どもは初めから嬉しそうに水に入って遊んでいるのにうちの子だけ……」とやきもきすることもあるかもしれません。それでも長い目で見たら、必ず、「時間をかけ少しずつでも慣らしてやってよかった」と思う日がくるでしょう。

頭ごなしの「厳しいしつけ」は禁物

大声で怒鳴りつけても平気な子どももいますが、「人一倍敏感な子ども」にとっては、何倍ものストレスになるものです。ますます自分の殻に閉じこもってしまいかねません。
また厳しいしつけは、元々「周りのルール」にも敏感な子にとっては、過度な心配を引き起こすだけです。

「好ましくない行為」を目にしたら、まずは親自身の気持ちを落ち着け、なるべく穏やかなトーンで、諭すように向き合ってやりましょう。そう心がけることで、「敏感な子ども」が恐怖心や心配で心を硬直させることなく、こちらの伝えたいことも、その子の心に届きます。

「~したら恥ずかしいでしょ」と言わない

「お友達は皆楽しそうに遊んでいるのに、あなただけママの足にくっついて恥ずかしい!」「目に水が入ったくらいでそんなに騒ぐなんて、恥ずかしいわよ!」などの言葉は避けましょう。

「恥ずかしい」という気持ちは、周りの様子にも「敏感な子ども」をますます引きこもりがちにしてしまいます。

「シャイ」・「内気」・「神経質」といったレッテルを貼らない

周りの物事や、自身の感情などにも「人一倍敏感」であることと、「シャイ」や「内気」や「神経質」であることとは同じではありません。
後者は、社会的に作られれていくものとされています。

例えば、初めての場ですぐにお友達の輪に入ることができないのも、周りが気にも留めない細部や深部に渡って観察しているからかもしれません。

そこへ、周りの大人が「この子は本当にシャイなんだから」と声をかけ続けることで、「シャイ」や「内気」な子になっていくというわけです。
子どもの前では、「シャイ」・「内気」・「神経質」といった言葉を用いないようにしましょう。

「敏感さ」の良い面を褒めて自己肯定感を高める

「敏感な子ども」が持つ「繊細さ」や「共感力の高さ」を、長所として励ましてやりましょう。

例えば、「いちいちそんな小さなことを気にしないの!」ではなく、「皆が気がつかないようなことまで感じられるのね!」と声をかけてやります。
お友達が泣いてしまったと立ちすくんでいたら、「○○ちゃんが泣いているのを心配してあげて優しいね」と共感力の高さを認めてやりましょう。

人見知りをしたり、新しい物事にすぐには足を踏み出せないのも、周りの物事や刺激を敏感に感じ取っているため。それはまた、感受性がとても豊かであるという証です。

大胆に動き回ったりお友達とはきはきと交流するといった活発さが見られなくとも、「敏感な子ども」の内面世界とは、それはそれは豊かで活発なものです。

文章や絵や楽器など、豊かな内面世界を「表現する手段」を与え培うのも、その子の自信に繋がるかもしれません。敏感であることの「良さ」を大切に、自信に溢れ、持てる力を発揮できる大人へと育つようサポートしてやりましょう。

親の理解とサポートが必要! 画像の説明

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